太る捜査録

最近、水道橋で気になっていたお店が「ハングリー味川」さん。
店の看板の書体が何となく格闘技を連想させ、格闘技の聖地「後楽園」のお膝元に相応しいお店だと思って気になっていたんです。

こう書いていると何のお店か分かりずらいですが、業態は、カレー屋さんです。
…と言っても、専門店のようなカレー屋さんじゃなくて、画像のようなカウンターだけの、ちょっとくたびれた店構えのカレースタンドです。
　

　
店構えと店のオヤジさんの頑固そうな風貌を見ると、何となくお店に入るのを躊躇しがちですが、勇気を振り絞って？初めての訪問です。

店のオヤジさんは、頑固そうに見えて、結構、気さくな感じの人で、何とも言えない癒し系の笑顔で店に迎え入れてくれます。

「何だ平凡なカレー屋さんだったな…」と思いつつ店の中を見回すと…お世辞にも綺麗とは言えない、くたびれ方と乱雑さがある10人入れるかどうか…という小さな店で、カウンターの中にはカレーを保温するための厨房器具と、なぜかステーキハウスのような鉄板が鎮座してます。

カレー屋に鉄板？と思いながら、好物の「ハンバーグカレー」650円を注文した時に、この店の非凡さを目撃してしまったのです！

オヤジさんは、注文を聞くなり、笑顔でハンバーグのタネを手に取ると、パン粉をまぶし、勢いよく調理を開始します。

鉄板の前で、踏ん張るように腰を落とすと力強くハンバーグのタネの空気抜きを豪快にペッタンペッタン始めるのですが、ハンバーグのタネが上下するのと一緒にオヤジさんも上下に体を動かして…その恰好が言葉では言い表し難い…一生懸命働いてるオヤジさんに申し訳ないけど…コミカルな動作なんです。
動画サイトにアップしたら話題騒然って感じです。
そして、空気抜きを終えたタネを豪快に鉄板に押し付けて伸ばすと、蒸し焼きにして仕上げは…ファイヤー！
そうです。フランべしちゃうんです。
650円のハンバーグカレーにしては、手間掛け過ぎな感じがしないでもないですが…とりあえず、品物が出てくるまで、オヤジさんの不作為なパフォーマンスを十分すぎるほど楽しめます。


出来上がったカレーを頬張ると…結構マイルドに仕上がったカレーで、辛い物好きには物足りないかな…という感じですが、特別旨いってわけでも、まずいわけでもなく悪くありません。
スパイシーな今風のカレーではなく、昔の洋食屋さんのカレーって感じの味わいです。
ハンバーグは下味が付けられたもので、肉の旨味が感じられ適度にジューシーで、なかなか、いい感じです。

メニューが少な目に感じましたが、カレーのトッピングは柔軟に対応してくれるみたいだし、ビーフやポーク、チキンなどのカレーも、肉は鉄板でソテーしたものをトッピングするようです。

今度は、ハンバーグカレーに目玉焼き載せるか…別のトッピングにしようか…楽しみなお店です。

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