太る捜査録

今夜の晩飯は、軽くビールを飲みつつ、新宿思い出横丁の大衆食堂・酒場「つるかめ」さんにお邪魔してきました。

最近は、思い出横丁に立ち寄る機会が減っているので、久しぶりに昭和の香りのする場所に来た…という感じです。

デーブは戦後の闇市というのは経験ありませんが、物心ついた頃は、横浜駅西口でも路傍で物乞いする義手の傷痍軍人風の人の姿や横浜市内でも郊外に行くと河原のバラック小屋なんかがあったことが記憶の隅に残っていて、思い出横丁に来ると、記憶の片隅の思い出が呼び起こされるようです。

お店に入ると、ビール大瓶600円を「サッポロラガー」で指名買いです。
「サッポロラガービール」は赤星の愛称で古くから親しまれている明治10年（1877年）に発売された、現存する日本最古のビールブランドです。
日本のビールメーカーでは数少ない「熱処理」によるピルスナー系ラガービールで、熱処理ビールならではのしっかりとした厚みのある味わいがあり、子供のころ、父親が飲んでいたビールを悪戯して舐めた時の味がする感じがして、この横丁にピッタリのビールだと思います。
赤色の星がシンボルで、中瓶・大瓶のみが存在し飲食店中心の販売なので知らない人も多いかもしれませんね。
　

　
ビールのお供に選んだのは「ハムマリネ」350円。
あっさり系で野菜も摂れてしゃきしゃきのキャベツに適度な酸味が、どっしりとした味わいのラガービールによく合います。

大びんだから、肴をもう一品。

2品目は、「レバ唐揚げ」350円。
このメニューと出会ったのは、19歳のころ、警察学校の食堂で出されたのが最初です。
当時、レバーを食べず嫌いだったデーブが外見に騙されてレバーを食えるようになってしまったメニューでもあります。



かぶりついた時はカラッと揚がっている軽い食感で、噛みしめるとネットリした食感で濃厚なレバーの味は、やはりビールによく合います。
今じゃ、レバ刺しなんかも平気で食べれるようになったデーブにとっては、旨い物と出会わせてくれた懐かしいメニューです。
辛子だけで食べたけど、醤油をちょっとかけても旨いだろうな…

そして、〆はガッツリ飯食いたい気分だったので名物の「ソイ丼」にしようかと思ったのですが…まだ食べたことのない「ベーコン丼」600円を試してみることにしました。
注文したんだけど、どんなものが出てくるか、ちょっと予想ができないメニューで、厚切りベーコンがドーンとご飯に載って卵焼きか目玉焼きでも載ってくるのかな…等と考えていたら予想を大きく外れて、ベーコンと野菜の炒め物がご飯にタンマリ載った、賄い飯のような物が出てきました。



ベーコン入りの野菜炒めをオンザライスした感じで…こういうの好きなんです。
独身で独り暮らしをしていたころ、食器洗いを楽にするために自分でもこういうの作って、よく食べていたものです。
これまた懐かしい感じのメニューに出会ってしまいました。

更にこのメニュー、かなりのボリュームがあります。

普通はご飯が半分くらいしか入っていないカレーの器のような皿に、ご飯が目一杯敷き詰められ、その上にタンマリとベーコン野菜炒めが載ってるので、ガッツリと器を抱え込んで掻き込み始めたけど、なかなか減らないんです。

でも、しっかりした塩コショウ味で、野菜の甘みにベーコンの塩分と旨味が良く合い、更に野菜から出た旨味の流出した水分と油が適度にご飯に絡んで食が進みます。

今夜は懐かしい物づくしって感じで、楽しい飯にありつけた感じで、満足・満腹のデーブでした。
　
■つるかめ食堂
定休日：水曜
営　業：8：00～23：15LO
所在地：東京都新宿区西新宿１-２-７
電　話：03-3343-4078

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